ついに重い腰を上げる日が来た。
そう、地デジ対応テレビを手に入れる日が……。
買い物のついでにのぞいた電気店『Nojima』で、目をつけていた液晶テレビが程よい価格で売られていた。
こりゃ、少し値切ればバッチリ希望通りだ。
さあ、持ち帰って、早速今日から憧れの地デジ生活!
そんな期待に胸を膨らませながら、キョロキョロと店員を探す。
駆け込み需要なのだろう、テレビ売り場は賑わっており、なかなか手の空いている店員を見つけられない。
私のブックマークは32型なのだが、40型以上の大型テレビの売場の方までブラブラ歩いて行くと、やっと話ができそうな店員を発見。
早速32型売場まで引っ張って行く。
いきなり値切るのも品がないので、まずは……
「これって、持ち帰り価格ですよね?」
値札を指差して聞いてみる。
「ええ、そうなんですけども……」
接客用笑顔を満面に浮かべた、いかにも家電に詳しそうな小太り店員の表情が少し陰る。
「……納品までに
1ヶ月かかります」
「はあ?」
「工場が東北の方にあったようで、品薄なんです。他の商品なら数週間で入るものもあるんですが、このモデルは1ヶ月待ちです」
「……1ヶ月待ちってことは、アナログ放送終わってますよね?」
「ええ……間に合いませんね」
「アナログ放送終わった後だと、きっと値段も変わってますよね?」
「ええ」
「まあ、高くなってるか安くなってるかなんて言えないんでしょうけど」
「ええ……」
きっとアナログ放送終了のX-day後は、在庫として残っているテレビは値崩れするだろう。
それなら、今この価格で1ヶ月先、しかもアナログ放送終了に間に合わないこのテレビを買うことに何の意味があるのだろうか……。
そもそも、
「納品まで1ヶ月待ち」って大きく書いて貼っておけ!!
心の中で叫びながら、
「在庫のあるテレビってあるんですか?」
「ええ。このモデルの上位機種なら……」
価格を聞くと、同じ32型でも2万円も高い。
たくさん機能が付いている携帯電話が私にとって無意味なのと同様、いらないものが付いていない方がいいからシンプルなモデルを求めているのだ……。
結局、今晩からの地デジ化はあきらめ、重い腰は重いままに帰宅。
つーか、品切れのものを堂々と店頭に並べるんじゃないよ、『nojima』さん。
時間を無駄にして、無駄にワクワクして、少々腹のたった日曜の午後でした。
しかし、結局どうしようかな。
ブルーレイレコーダーがあるので、そちらを通せば地デジを観ることはできる。
でも、シングルチューナーなので、録画していると裏番組は観れないな。
X-day後を狙うか、他のメーカーのシンプルなモデルのもの(で在庫があるもの)を買うか。
仕入れ量の多いヤマダ電機とかなら、納期も短いかもしれない。
いずれにせよ、もう少し悩みます。
ブルーレイレコーダーとテレビはメーカー揃えたいよねえ。
※つーか、横浜ベイスターズ買うんなら、プロ野球ファンとしては『nojima』で買ってあげたいけど……。