アブズの神様は天から子供たちを見ていて、
節分には、体がとても元気になるおかしを分けてくれるのです。
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娘スザンヌの通う幼稚園は、両親がこだわって選んだだけあっておもしろい。
全てのイベントにストーリーが用意されていて、
子供たちはそのお話の中で生きた経験をすることができる。
シュタイナー教育でも、子供たちがファンタジーの中に生きることの大切さを指摘していたと思うが、
それに通じる部分があるのではないだろうか。
節分に関しても、その一週間前にストーリーが幕開けする。(年少さんは一週間前だが、年長さんはもっと長い期間やるらしい)
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だけど、アブズの神様がくれるお菓子は、特別なお菓子。
子供たちを元気にグングン成長させるお菓子。
そのお菓子は、体内に人間のお菓子の糖分が残っていると、効かないのだ。
だから、アブズの神様のお菓子が効くように、節分の一週間前から、『おかしがまん』がはじまります。
一週間「おかしがまん」すると、人間のお菓子の糖分が体から出て行くので、アブズの神様のお菓子がとても良く効いて、元気なお姉ちゃんになれるのです。
アブズの神様のお菓子が欲しい子は、神様に「おかしがまん」をするという誓いを立てなければなりません。
もし誓いを破ったら、アブズの神様は節分のお菓子を石に変えて投げつけてきます。
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こわいね〜。
アブズの神様ってどんなんだろう?
こんなんかな?
それとも、こんなんやろか?
ともあれ、子供たちは自分で誓いを立て、自分でそれを守ろうとするのです。
親や先生が禁止するのではなく、自分で誓いを立てて守ろうと努力するのです。
でもそこは幼稚園児。
時には誓いを忘れてお菓子を食べたりするようです。
それで泣いちゃったりする子もいるのだとか。
かわいいですね。
うちのスザンヌも、
「ジャムにはお砂糖はいってるよね?」
と言って、
毎朝トーストに塗っていたジャムもがまんしております。
明日は節分。
幼稚園で、子供たちが持ちきれないほどのお菓子を撒くのだそうです。
うーん、仕事休んで見に行きたいくらいだ……。
アブズの神様のお菓子は、さぞかしおいしいんでしょうね。
あと一日、がんばれスザンヌ!!