謎物語もしくは物語の謎

幸楽苑

幸楽苑というラーメン屋がある。
私が会社に通う道沿いにも店を構え、退社する頃にはわりと駐車場に車が止まっている。

時々自転車通勤するようになって気がついたのだが、幸楽苑には不思議なおばあさんがいる。

入口の自動ドアの外に、混雑した時に待っているお客さんのためだろう、木製の長椅子が置いてある。
朝、通勤の時間帯、その長椅子に毎日おばあさんが座っているのだ。
もちろん、まだ開店していない。
開いてないどころか、開店時間まで2時間はある。

一体なにをしているのだろう。あんな場所に毎日座って。

散歩の途中の休憩なのだろうか。
それにしては、時間が揃いすぎている。
毎日、私が通りかかるその時間にそこにいる。
おばあさんの散歩なら、もっと時間に幅があってもいいはずだ。

同じ時間だということを考慮すると、待ち合わせか。
どこかのおじいさんと逢い引きだろうか。

しかし、わりと早い時間だし、開店はるか前の幸楽苑の椅子で待ち合わせというのも、どうも納得がいかない。

ちょっと変わった人なのだろうか……。


そんな疑問がある日解決した。
「なるほどね」
思わずそうささやいた。

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みなさん、答えわかりましたか?
お年寄りの家族と同居していたり、ある職業に就いていたり、ちょっと想像力があれば簡単な答えなのでしょうが、
よねむしには全然分かりませんでした。

分かってみると、「なるほど」としか言えないんですけどね。

さて、タイトルの
『謎物語もしくは物語の謎』
というのは、作家「北村薫」さんの著書名です。勝手に拝借しました。
よねむしが知っている中で一番美しい日本語を綴る作家さんです。

中でも、ありがちな日常の中での謎を題材とした「円紫さんと私シリーズ」は秀逸です。
それをイメージしたような題材、さて、このおばあさんが毎朝ラーメン屋の椅子に座っている理由とは!?

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え〜、回答編は次回ブログでキャー



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